コロナ療養中その2

~前回までのあらすじ~

なーさんは映画の悪口を言っていたのであった。

 

 どうもなーさんです。今回はまだほかにも見た映画があるのでその続きです。

天使のたまご押井守監督作品。これを出した後数年間業界を干されたらしい。うん、しょうがない。こればっかりはお前が悪いという内容だった。なんというか、これ作ってる段階から”これは大変なことになった”っていう空気が伝わってくる。世界観や映像美なんかは本当にいいんだけど、本当に内容がない。スカスカとかそういう次元ではない。身がないどころか骨すらない。血液だけの映画だ。そもそもセリフが少なすぎてほとんど無声映画にちかい。いくらなんでもこんなもの理解できるはずがないし、そんなのは本人が一番わかってると思う。かといって監督の自己満映画なのかというとそういうわけでもなさそう。とにかく惰性で作りました!っていう感じがして本当にひどい。

こういうものつくりたいんだよね~っていうイメージがあって、それが予算とか色々大人の都合でできなくなって、なんかもういいや、、、、っていう投げやりな姿勢がスケスケなのである。

キリスト教的なシンボルがたくさんでてきて、それをたくさん散りばめて、映像の中にたくさんの暗号を隠したいんだなーーとかそういうところは見てて面白かったけど、それにしてもそれ以外楽しめるところがないとこっちも調べる気にはなれないかな、、、

監督は製作中、キリスト教シンボル辞典を見ながら書いたらしいし、こっち側にも多少の努力を求めているようなんだけど、それにしても内容スカスカすぎるよ。

FFシリーズの天野喜孝が参加していて、ポスターのイラストなどが魅力的な分もったいない作品だ。

特筆すべき点が一つあるとすると、この映画のもともとのアイデアはルパンで使われるはずだったというところだ。幻となってしまった、押井守版劇場版ルパンのキーアイテムとして出てくる天使の骨というアイデアが行き場をなくし、この映画で使用されている。天使の骨は確かに格好いい。そしてこの天使の骨、つまりは虚構のシンボルは最近アニメになったルパン三世`part6での押井守が脚本を務める回で使われているのだ!!!!これにはルパンオタクは驚きを隠せなかった。正直このアニメの回は一話とは思えないほど内容の濃い回だったので、押井守すげーーーとなっていたが、そもそもは映画として世に出そうと思っていたアイデアだったので、そりゃ濃くもなるわなと思った。